ものを1から作る喜びを体験してほしい

保田窯 / 中屋 新平さん・公弥子さん

東広島市の南側に位置する黒瀬町。今回はそんな町で陶芸をされている保田窯へお話を伺ってきました。ご自身の作品を作るだけではなく、陶芸体験やピザ焼き体験なども行う保田窯さんは中屋新平さん・公弥子さんご夫婦で営まれております。

 

取材はご夫婦や陶芸教室の生徒さんが作られた作品が並んでいる作業場で行われました。木でできた広い机やいろいろな材料が置かれていて、高校のときの美術室を思い出しました。

中屋新平さんが芸術の道を目指されたきっかけは小学5年生のときの担任の先生の言葉でした。授業中に書いていた絵をみて、「お前は絵の具を惜しまず使って、面白い絵を描くのぅ」と言われ、その言葉でスイッチが入った新平さん。絵が好きになり、絵描きを目指し始めました。

 

美術大学への進学を考えましたが、厳しい芸術の道に進むことを両親に反対された新平さんは、芸術のメッカと言われる場所で自分が何を思うのか、確かめるためにヨーロッパへ。そこで新平さんが陶芸家を目指すきっかけとなる出会いがありました。

 

ヨーロッパで新平さんが好きだった芸術家・マチスの展覧会があることを知り、絵を見に行くと、展覧会場には大きな絵と真ん中にはブロンズが20体ほどあったそうです。平面ではない立体のブロンズの存在感にショックを受けたと話す新平さん。一生向き合っていこうと決めた絵と並行してできるもので、立体でできることは何か、その先にあったのが土を使った陶芸でした。

ご夫婦が声を揃えて言われたのが、「ものを1から作る喜びを体験してほしい。」という想い。土を触って作る陶芸は、指先の感覚が直接脳に行くので右脳も刺激され、リフレッシュ効果もあるとのこと。確かに、何かをつくるときにはインターネットや、ペンなどの媒体を使って何かをすることが当たり前で、なかなか自分の手で何かを一から作る喜びを感じたことはないかもしれません。

 

そう伝えると、紙一枚で作る「紙コプター」の作り方を教えてくださいました。折り方を工夫するだけで、くるくる回る紙コプター。色をつけたり、大きさを変えたりするともっと楽しめる。ものを作る喜びが少し分かったような、そんな気がしました。

陶芸に興味を持ってもらうために、自家製の窯を用いたピザ焼き体験を企画し、ピザづくりと陶芸がセットになった体験をされている保田窯さん。参加者の方が美味しい、楽しいと言っている顔で頑張れる、と言います。みちしるべではそんな「一からものを作る喜び」を感じられる体験をお届けします。地元の土に触れながら、リフレッシュできる時間はいかがですか?

 

【記事を書いた人】佐藤 歩

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