わしは一生懸命じゃけんよ。

広島・入野きのこセンター / 東 敏明さん

東広島市河内町の入野(にゅうの)というところに舞茸を専門に作られている農家さんがいます。今回みちしるべがご紹介するのは、広島・入野きのこセンターの東 敏明さんです。

 

入野きのこセンターができたのは1995年12月25日、クリスマスの日だったそうです。

「その日は雪が降っていてのぅ、設立を記念して庭で舞茸天ぷらを乗せたうどんを食べたんじゃ」と設立当時を振り返る東さん。

しかしその当時振る舞った舞茸は、自分で作ったものではなく買ってきたものでした。

舞茸農家になる前は三菱重工に勤めていた東さん。心の中で、社長になりたいという思いがあったそうです。ちょうどその時、東さんの奥さんの実家でテニスコートとして利用していた広い土地をどうにかしたいという事もあって、入野という土地で事業を始める決断をします。

 

少子高齢化が進み、体にいいものを食べるという文化が広がっていくという社会の流れの中で、東さんは舞茸に目をつけます。舞茸に含まれるβ-グルカンという栄養がガンの予防に効果があると知ったとき、みんなが健康でいられるようにと舞茸農家になる道を選んだそうです。

 

そうはいってもその当時、舞茸という食べ物の知名度は低く、東さん自身も舞茸がどういうものかも知りませんでした。全国各地で開催される舞茸農業の研修に足を運んで、作る過程やきのこの土壌となるおがくずについて勉強していった東さん。最初は3400本の舞茸を詰めても、そのうちの半分くらいしか舞茸にはならず、おがくずを詰めては捨てて、の繰り返し。おがくずや水の改良、育てる場所の気温や湿度など試行錯誤を繰り返した結果、今では95%くらいの舞茸を栽培することができるようになったそうです。

 

舞茸がそこにあってもどう食べればいいのか分からない、そういう時代から舞茸を作り始めた東さんですが、入野きのこセンターでは舞茸を利用した加工品や収穫体験プログラムの企画など挑戦は続きます。

わしは一生懸命じゃけんよ。」生きている間にしかできないことだから、諦めずに新しいことをどんどんやりたい、そう笑顔で話す東さん。東さんの作る肉厚な舞茸は、まさに元気な東さんそのもののような気がいつもします。

みちしるべでは、そんな東さんの舞茸を使った体験をご提供する予定です。ぜひ皆さんにも東さんの舞茸からパワーをもらっていただければと思います。

【この記事を書いた人】佐藤 歩

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